英アイドル歌手からファッションデザイナーに転身したヴィクトリア・ベッカムが、自身のブランドで爬虫(はちゅう)類などの革を使わないと宣言した。
これまでも毛皮は使っていなかったが、今年の秋冬コレクション以降、服や小物にワニやヘビ、トカゲなどの革を一切使わないことにしたという。
米動物愛護団体PETAの英国支部長は、革のハンドバッグや靴の一つ一つに「暴力的な死」が隠されていると述べ、ベッカムの決断によって「無数の動物が大きな苦痛を免れる」と強調。ほかの高級ブランドも後に続いてほしいと呼び掛けた。
フランスの高級ブランド、シャネルも昨年、商品に毛皮や爬虫類の革を使わないと宣言した。
昨年9月のロンドン・ファッション・ウィーク(LFW)では参加した80ブランドが一切毛皮を使わず、初めて「毛皮ゼロ」のコレクションが宣言された。今シーズンのLFWは15日から開催される。