米映画監督のスパイク・リー氏が9日夜、第92回アカデミー賞授賞式のプレゼンターとしてハリウッドのドルビー・シアターに姿を現した。同氏の衣装は、先ごろヘリコプター事故で死亡した米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手、コービー・ブライアントさんをしのぶデザインだった。
リー氏が身に着けたグッチのスーツは、紫に金色のラインをあしらったロサンゼルス・レイカーズのカラー。レイカーズはブライアントさんがキャリアを通じて所属したチームだ。
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スーツの背中とラペルにはブライアントさんの背番号だった24の数字が縫い付けられている。トレードマークの帽子と眼鏡も紫色。足元はブライアントさんの名を冠したナイキのスニーカーと、全身でブライアントさんへの追悼の気持ちを表した。
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先月26日に起きたヘリの墜落事故では、ブライアントさんと娘のジアナさん(13)のほか、7人が犠牲になった。事故以降、リー氏のインスタグラムはブライアントさんを悼む投稿であふれている。
リー氏はブライアントさんと長く親交があり、2009年にはブライアントさんをテーマにしたドキュメンタリー映画も手掛けていた。
同氏は昨年のアカデミー賞授賞式でも紫のスーツに帽子というスタイルで登場した。このときは16年に死去した米アーティスト、プリンスの追悼を念頭に置いたコーディネートだった。