アップル、音楽サービスのビーツを買収
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは28日、音響機器メーカーのビーツ・エレクトロニクスと、音楽配信サービスを手がけるビーツ・ミュージックを30億ドル(約3050億円)で買収すると発表した。
ビーツの音楽配信サービスの加入者は推定50万人。大手スポティファイの400万人や、2億5000万超のアカウントが開設されているパンドラに比べるとはるかに少ない。
しかしアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は同日発表した談話で、今回の買収によって「世界一革新的な音楽製品とサービスの創出を継続できる」と強調した。
買収は夏の終わりから初秋ごろに完了する見通し。
ビーツは音楽プロデューサーのジミー・アイボン、ドクター・ドレーの両氏が2006年に創設した。アイボン氏は、ビートのコンセプトはすべて、文化と技術を完璧に融合させたアップルから着想を得たと述べ、「心の中ではずっと、ビーツはアップルとしっくりくると分かっていた」とコメントしている。
両氏ともアップルに加わり、アイボン氏はレコード会社インタースコープ・ゲフィンA&MのCEOを辞任する。