カナダ宝くじで当せんの女性、賞金はロボットから贈呈
(CNN) カナダ南東部ケベック州の宝くじ当せん者に、史上初めてロボットから賞金が渡された。新型コロナウイルス感染対策の一環だ。
同州ローランティッドに住むギレイン・デジャルダンさんは、勤務先のコンビニエンスストアで宝くじを購入した。
この25年間、同じラッキーナンバーにかけ続けてきたが、先月の抽選でついに600万カナダドル(約4億8000万円)の賞金を獲得。本人が気付いたのは数日後のことだったという。
先月23日に臨んだ賞金の贈呈式は、従来と様子が違った。感染対策を求める州保健当局のルールに基づき、プレゼンターはロボットが務めた。
「SARA」と名付けられた等身大のロボットは、ケベック大学工学部の学生グループと、ハイテクベンチャーを支援する非営利団体(NPO)センテックが共同開発した。
会場で立ち会う人々はマスクを着けて互いに距離を置き、式の模様はフェイスブック上でライブ配信された。
デジャルダンさんは賞金の使い道について、自分用に三輪バイクを買ったり、息子2人の希望をかなえ、感染対策が解除されたら旅行に出掛けたりしたいと話している。