Zoom、1300人の人員削減を発表 幹部の減俸も
(CNN) ビデオ会議システムのZoom(ズーム)を提供する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは7日、全従業員の15%に相当する約1300人の人員削減を発表した。
多くのハイテク企業と同様、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)下で急拡大した需要の縮小に対応する。
ズームのユアン最高経営責任者(CEO)が従業員に送ったメッセージによると、同社の全部門が削減の対象になる。
ユアン氏はこの中で、パンデミック下で事業拡大を急いだのは自身の間違いだったと述べ、言葉だけでなく行動で責任を取りたいと表明。そのために来年度は自身の報酬を98%減額し、ボーナスも放棄するとの方針を示した。
経営幹部チームについても来年度の基本報酬を20%減額し、ボーナスの支給を取りやめる。
発表を受けて、ズームの株価はこの日、9%上昇した。
ズームはパンデミック初期のロックダウン(都市封鎖)で利用者が急増。テレワーク用の法人需要により、2020年半ばまでに収益を大幅に伸ばした。
これに対応しようと急速に人員を増強し、ユアン氏によれば「24カ月で3倍」の規模に成長した。
だが昨年はオフィス勤務の再開が進み、同社の株価は大きく下落した。
7日夜には電子商取引大手のeBay(イーベイ)も、24時間以内に全世界の従業員の4%に相当する500人を削減すると発表した。