地球にいながら「別世界」を堪能 世界の観光地9選
カナイマ国立公園(ベネズエラ)
この国立公園には多くのテーブルマウンテンが連なる。この山々は、地元で「神々の家」を意味する「テプイ」と呼ばれている。
山の近くに住む人々は何世紀もの間、山々に住んでいると考えられていた神々や奇妙な生物を恐れ、頂上まで登ろうとしなかった。
実際、山の頂上には変わった生物が生息している。その最たる例が巨大な食虫植物や珍しいランなど、外界から疎外され基本的に進化から忘れ去られた植物だ。
また世界最大の落差を誇るエンジェルフォールは、ピクサーの長編アニメ映画「カールじいさんの空飛ぶ家」に登場するパラダイスフォールのモデルになった。
ナミブ砂漠(ナミビア)
ナミブ砂漠は、ナミビア大西洋側に位置する巨大な砂漠で、景観が火星に酷似していることから、NASAは砂漠の研究のために科学者を現地に派遣している。
2010年には研究者らが、文字通り岩の下で生息する微生物を求めてこの砂漠を訪れた。
ハイポリスと呼ばれる特殊なクオーツ(石英)は、霧の湿気を保持することにより半透明になり、一定の光を通せるようになる。科学者は、こうした有機体が火星のような過酷な場所にいる生命体の手掛かりになると考えている。
またナミブ砂漠を散策すると、果てしなく続く赤やオレンジの砂の風景の中を干上がった川床が走り、まるで火星を冒険しているような気分になる。