鉄道ゆかりの豪華ホテル、北米7選
(CNN) ホテルと鉄道は昔から密接な関係にあった。旅行者には泊まる場所が必要だ。そこで鉄道会社がホテルを建設した。
米国の初期の鉄道付随の宿泊施設は主に鉄道従業員向けだったが、その後、ぜいたくな暮らしをしていた金ぴか時代の旅行者向けの豪華ホテルも登場した。
高級な鉄道ホテルの多くは、1880年代から20世紀の最初の10年の間に建設された。当時は、金持ちになるのは容易であったし(所得税の導入前だったので)、高級ホテルの経営も楽だった(車の普及で旅行パターンが変わる前だったので)。
一方、カナダの鉄道ホテルの歴史は米国のそれとはやや異なるが、米国と同時期に鉄道会社が建設したフランスのシャトー(城)風の高級ホテルが出現し始めた。
今回は、米国とカナダにある今も宿泊可能な7軒の鉄道ホテルをご紹介する。
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ザ・グリーンブライヤー(米ウェストバージニア州ホワイト・サルファー・スプリングス)
1869年、チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道の最初の乗客が、このリゾート地に降り立った。同鉄道が大規模な事業拡大計画の下、このリゾート地を買収したのは1910年のことだった。
そして1913年、チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道は、スパやゴルフ場を備えたグリーンブライヤー・ホテルを開業した。
鉄道は車や飛行機に押され気味だが、グリーンブライヤーは今でも列車でのアクセスが可能だ。この春の料金は、日にちやホテルのイベントの有無によって異なる。