地球にいながら「別世界」を堪能 世界の観光地9選
ヘル(グランドケイマン)
グランドケイマンには、ゴツゴツした黒い岩で覆われたフットボール場の半分ほどの広さの場所がある。この場所は、そのあまりに不吉な雰囲気から「ヘル(地獄)」と呼ばれている。
この黒い岩はとても生物が生息しているようには見えないが、実はこの岩は藻の一種と石灰岩の珍しい相互作用によって形成された。これは岩に生えた藻が石灰岩をレースのように覆う現象で、「フィトカルスト」と呼ばれる。この現象はカリブ海の他の場所でも見られるが、最も絵になるのはヘルの景色だ。
アタカマ砂漠(チリ)
年間降雨量がわずか15ミリという地球上で最も乾燥した場所の1つであるアタカマ砂漠は、昔の溶岩流や塩湖、岩だらけの山々など、まるで月面のような景観だ。
しかし、2015年10月のようにまとまった雨が降ると、地中に埋まっていた休眠状態の種が一気に芽を出し、ピンクや紫、オレンジ、黄など、色とりどりの花のじゅうたんが砂漠を覆う。その色鮮やかな光景は、普段の月面のような不毛な光景とは違った意味で別世界に見える。
2005年にNASAはこの砂漠で、火星に送った探査機と同様の探査機を使って、新たな微生物の生息環境を発見した。