パリに初のロープウェー計画 2025年開通へ
起伏のある地形に適した交通手段として08年に初めて提案され、16年にパリとその郊外にまたがるイルドフランス地域圏とバルドマルヌ県の地元当局が計画を発表した。
同地域圏の交通当局は、開通後には毎日1万人を超える住民らが時間を節約し、快適に利用できるようになると強調している。
沿線に設けられる33本の白い支柱は、周囲の風景に調和するようにデザインされている。駅は全部で5カ所。どの建物も完全なバリアフリーにするため、平屋の設計になっている。
欧州の都市ではパリのほかにも、オランダのアムステルダムで昨年、アイ湾を渡って市中心部の西側と北部を結ぶ全長1.5キロのロープウェーの建設計画が承認された。
英ロンドンでは12年にテムズ川を渡るロープウェーが開通したものの乗客が増えず、まもなく期限切れになるスポンサーとの契約で何とか採算を取っているのが現状だ。