米国で最も過小評価されている旅行先22選
フロリダ州の「忘れ去られた海岸」
メキシコ湾沿いのポートセントジョーとセントマークスを結ぶこの海岸。セントジョセフ半島とセントジョージ島のビーチには真っ白な美しい砂浜が広がり、州内の有名なビーチと比べて人も少ない。ワクラスプリングス州立公園やセントマークス国立野生生物保護区には、マナティーやオオカバマダラなどの野生生物が生息している。
セントマークス・ストーンクラブフェスティバル(10月)とアパラチコーラで開催されるフロリダシーフードフェスティバル(11月)では、とれたての新鮮な貝に舌鼓を打ちながら生演奏を堪能しよう。
アーカンソー州ワシタ山地
ワシタ山地南東端の谷間にあるホットスプリングス国立公園は、初めて公共浴場ができた1830年代から人気観光地となっているが、それより高地にまで足を踏み入れる観光客はほとんどいない。
だが、近隣のオザークスと異なり、ほとんど観光地化されていないワシタ山地は、ハイキングや釣りを1人で存分に楽しみたい人にとっては理想的な場所だという。
一方、同州の最高標高地点を誇るマガジン山は、ハンググライダーのメッカであり、マウンテンバイクのルートも充実している。
オクラホマ州
オクラホマ州は過小評価されている場所のひとつだが、早めに訪問することをお薦めしたい。特にパセオ、プラザ、アップタウン23区、アジア地区では多彩なグルメが満喫できる。
国立カウボーイ&ウェスタンヘリテージ博物館とオクラホマシティー国立記念博物館は必見。アウトドア派は、市内中心部にあるリバースポートOKCでラフティングやスカイトレイルなどを楽しもう。
歴史ある国道66号線沿いには、昔ながらのダイナーや博物館などが点在している。タルサには地元の英雄を記念した、ウディー・ガスリーやボブ・ディランの博物館がある。西部開拓時代の面影が残るメディスンパークやウィチタ山地近郊にも足を延ばしてみよう。
ミズーリ州カンザスシティー
ミズーリ州第2の都市カンザスシティーはアメリカンジャズの発祥地であり、ライブ演奏が楽しめる会場が40カ所以上ある。また、じっくりスモークした香ばしいカンザスシティーバーベキューを堪能できる店も多数ある。
カウフマンスタジアムで米大リーグ(MLB)のカンザスシティー・ロイヤルズの試合を観戦したり、世界有数のネルソン・アトキンス美術館でゴッホとアンディ・ウォーホルの作品を鑑賞したりするのもよい。歴史に浸るなら、国立第1次世界大戦博物館・記念館や西部開拓時代の遺物を展示したアラビア蒸気船博物館を訪れよう。1922年に全米初の郊外型ショッピングセンターとしてオープンしたカントリークラブプラザを散策するのもお薦めだ。
イリノイ州南部
オハイオ川とミシシッピ川に挟まれたイリノイ州南部は、いまだに1800年代初期の面影が残っているという。
全長約257キロにわたるリバートゥリバートレイルでは、ショーニー国立森林公園内の森や渓谷を探索しよう。短距離のハイキングコースでは、ジャイアントシティーやガーデンオブザゴッズなどの露頭の間を通り抜けられるようになっている。
このほかの見どころは、メトロポリスのスーパーマン博物館、オハイオ川を渡る無料フェリー「ケーブインロック」、9月に開催されるヘビーメタル音楽祭「フルテラーアサルト」など。
スペリオル湖
世界最大級の淡水湖であるスペリオル湖。米国側に面した部分はミシガン州北部、ウィスコンシン州、ミネソタ州に接している。
ピクチャードロックス国立湖岸やアポストル群島国立湖岸、オオカミやヘラジカなどが生息するアイルロイヤル国立公園、ウィンタースポーツが楽しめるポーキュパイン・マウンテンズ・ウィルダネス州立公園などがあり、豊かな自然に満ちあふれている。
湖では86種類の魚が釣れるほか、湖底に沈む難破船の探索もできる。大手クルーズ会社6社が、五大湖のクルーズ旅程にスペリオル湖を組み込んでいる。
コロラド州ノースパーク
デンバーから北西に車で約3時間、雪に覆われたメディシンボウ山脈とパーク山脈の谷間に広がるノースパークは、コロラド州で最も人口密度が低い場所のひとつだ。
大陸分水嶺(ぶんすいれい)トレイルはノースパークの2カ所を通過し、同地を流れる河川はマスや渡り鳥、ヘラジカの生息地となっている。
ニューメキシコ州ホワイトサンズ国立公園
世界最大級の石膏(せっこう)の砂丘地帯であるホワイトサンズ。もはや自然の奇観というよりも、SF映画のために作られた異星人の惑星のようだ。
ここではハイキングやそり遊びを楽しもう。ビジターセンターのギフトショップでそりが購入可能だ(レンタルも可)。また、泊りがけのキャンプも体験できる。