米国で最も過小評価されている旅行先22選
テキサス州西部
テキサス州南部には、全米で最も野趣あふれる国立公園、ビッグベンド国立公園とグアダルーペ山脈国立公園がある。ゴーストタウンのターリングアで毎年開催される唐辛子料理のコンテストや、フォートデイビスにある歴史的な米騎兵隊の駐屯地なども必見だ。未確認飛行物体(UFO)伝説として知られる神秘的な怪光現象「マーファライト」が目撃されるマーファも訪れたい。
ユタ州グランドステアケース・エスカランテ国定公園
米国の本土48州のうち最大級の国定公園であるグランドステアケース・エスカランテ(GSE)国定公園は、ユタ州中南部に約7689平方キロメートルもの広大な面積を誇る。
GSEという名は、遠く離れたエスカランテキャニオンと、ブライスキャニオンとザイオンの間を階段のように下る一連の巨大な台地に由来する。GSEは土地管理局が管理下しており、大自然の中でハイキング、キャンプ、サイクリングが楽しめる。
宿泊する場合は、原始的なキャンプのほか、エスカランテ・インターエージェンシー・ビジターセンター近くのヨンダーエスカランテ、パウエル湖近くのアンダーキャンバスなどの高級グランピング施設が利用できる。
ワシントン州タコマ
旅行客の数ではシアトルには勝てないかもしれないが、タコマも見どころ満載だ。地元出身のガラス彫刻家、デイル・チフーリ氏のガラスアート鑑賞や、全米屈指のクラシックカーを集めた自動車博物館の見学、絶品のシーフードなどを満喫しよう。
タコマはアウトドアも盛んだ。シアトルよりもレーニア山やオリンピック国立公園に近く、フッド運河ではスキューバダイビングが楽しめる。
カリフォルニア州チャネル諸島国立公園
5つの島からなるチャネル諸島国立公園には、旧石器時代の出土品や大航海時代のスペイン人探検家の遺物などが保存されている。
だがこの公園が誇るものは自然だ。周辺の海ではクジラやイルカがたわむれ、島にはトーリーパインやアイランドフォックスなどの希少な動植物が生息している。
公園の訪問者数は年間たった3万人ほど。ベンチュラ港からフェリーで訪れる場合、時にはスキューバダイビングやカヤック、ハイキングなどを1人で楽しめるという。
カリフォルニア州サンルイスオビスポ
ロサンゼルスとサンフランシスコの中間に位置し、国道101号線沿いにあるサンルイスオビスポ(SLO)が観光地として注目を集めるようになったのは、ここ最近のことだ。
背景には、パソロブレスとサンタイネズバレー周辺のワイン産地が世界レベルに成長したことや、SLOのダウンタウンが、カリフォルニア州立工科大学SLO校に通う学生たちの社交の場として活気づいたことがあるという。
クラフトビール醸造所や手頃な価格のレストランのほか、スペイン人宣教師によって建てられた歴史的な伝道所を訪れたり、海岸沿いでハイキングやサイクリングを楽しんだりするのも良いだろう。港町モロベイやアビラビーチも車ですぐの距離にある。
ハワイ州カウ地区
1000年以上前にポリネシア人がハワイ諸島に初めて上陸した場所とされ、ハワイ島の南端に位置するカウ地区。
ドラマチックな黒や緑の砂浜、トロピカルフルーツ、コーヒー農園、人気のパン店プナルウ・ベイクショップが見どころだ。
ハワイ火山国立公園のカフクユニットやカウ砂漠ではハイキングやマウンテンバイクが楽しめ、北西の端にあるケアラケクア湾ではカヤックやシュノーケリングなどが体験できる。
アラスカ州マタヌスカ渓谷
アンカレジから車でわずか1時間のところにあるマタヌスカ渓谷では、アイスクライミングや氷河の宿泊キャンプ、ヘリコプターで行く氷河ハイキング、氷河の犬ぞりなど、氷上のアドベンチャーが楽しめる。
北極圏の動物を間近に見られるジャコウウシ農場や、開拓時代の金鉱労働者らの生活について学べるインディペンデンスにも足を運んでみよう。