日本人の変わらぬハワイ愛、そのルーツを探る
(CNN) ハワイは常に日本人観光客に最も人気のある旅行先のひとつだが、ハワイ旅行だけが彼らのハワイへの愛情表現ではない。
日本全国でハワイの食べ物や服が売られ、さらにハワイの祭りまで開催されており、日本人がハワイを愛する理由が単にビーチだけではないことがうかがえる。
日本の旅行代理店HISの2022年の旅行動向レポートによると、同年の夏休みの海外旅行先として最も予約が多かったのがハワイで、同社を通じて予約された夏の海外旅行の2割を占めたという。
日本人がハワイに夢中になる理由を一言で言い表すとすれば「癒やし」だろう。多くの日本人はハワイから自由の感覚やリラクゼーションを連想するが、癒やしという言葉にはこの2つの意味も含まれている。
人気上昇の一方、価格も上昇
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前は、ハワイを訪れる海外旅行者の中で日本人旅行者が最も多かった。またハワイ州観光局のデータによると、日本人旅行者は旅行者1人当たりの支出額も最も多かった。
しかし、22年上半期にハワイを訪れた日本人旅行者はわずか3万4925人で、19年同期の73万4235人から95.2%も減少した。またハワイにおける日本人旅行者の支出額も19年上半期は10億3000万ドル(現在のレートで約1530億円)だったのに対し、22年同期は91.6%減の8670万ドルだった。
この日本人旅行者の数や支出額が減少したもう一つの要因が円安だ。ドルに対して円が下落したことにより、日本から米国への渡航費は大幅に値上がりした。
日本にいながらハワイを体験
日本ではハワイに行かれない人もハワイを体験することができる。
例えばフラダンサー、ウクレレ奏者、ハワイ料理のフードトラック(移動販売)が集まるハワイアンフェスティバルは大変人気があり、東京、横浜、大阪といった大都市だけでなく、群馬県の伊香保温泉など、地方でも開催されている。