ボローニャの斜塔、「突然の倒壊」の可能性 市が対策立案

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ボローニャの中心的シンボルとなっている2つの斜塔/Pol Albarrán/Moment RF/Getty Images

ボローニャの中心的シンボルとなっている2つの斜塔/Pol Albarrán/Moment RF/Getty Images

(CNN) イタリアのボローニャ中心部で1000年近く前に建造された斜塔「ガリセンダの塔」について、「突然の予期しない倒壊」に備えて市民を守る計画を市が立案している。

市の発表によると、塔が倒壊した場合に備えて金属製の防護壁を設置し、がれきによる周辺の建物や人への被害を防ぐ計画。侵入できない立ち入り禁止区域も設定する。

防護柵は地面に固定し、やはり金属でできた特製の落石防護ネットを取り付ける。

塔の倒壊の可能性は、2019年から監視を続けてきた科学委員会がまとめた報告書の中で指摘した。

報告書では、現状を「厳戒」状態と位置付け、「市民保護計画の枠組み内を除き、同タワー内や周辺で安全に活動できる状況はもはや存在しない」とした。

この1カ月の検査の結果、塔の基部の破砕圧縮が予想外に加速する傾向が明らかになったと報告書は指摘。基部を覆う石が徐々に崩れ、上部のレンガの亀裂も大きくなっているとした。

既に進行中だった補強作業は中断されており、できるだけ早期に排他区域を設ける予定。

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