米大統領選、民主党大会初日 ミシェル夫人が演説
自身と大統領の貧しい生い立ちに触れ、その中で培われた勤勉さや誠意、思いやりは米国の価値観そのものだと訴えた。「大統領になったことで夫は変わらず、むしろ真の人格が現れた」と述べ、大統領としての決断を方向付けるのはそういった価値観や展望、人格だと強調。オバマ大統領が進めてきた経済政策や医療保険改革などは政治的な計算ではなく、個人的な信念に基づく考えだったと話した。
初心を忘れず前進しようとする姿を間近に見て、「彼への愛は出会った時より、大統領に就任した時よりさらに深まった」とも述べた。
ミシェル夫人はまた、米国の「母親代表」として子どもたちへの思いを訴えた。目標とする変化にたとえ時間がかかっても、子どもや孫に夢を託し、「不可能なことを成し遂げるのが米国の歴史そのものだ」と呼び掛けると、会場から大きな拍手がわき起こった。
党大会では5日にクリントン元大統領らの演説、6日にオバマ大統領とバイデン副大統領の指名受諾演説が予定されている。