米大統領選、民主党全国大会が開幕
米ノースカロライナ州シャーロット(CNN) 11月の米大統領選に向けた民主党大会が4日(日本時間5日)、米ノースカロライナ州シャーロットで始まった。初日にはミシェル・オバマ大統領夫人の演説が予定されている。
ちょうど1週間前には、フロリダ州タンパで開かれた共和党大会で、ロムニー前マサチューセッツ州知事のアン夫人が演説。生真面目な実業家というイメージが強いロムニー氏を、カリスマ性のある労働者の味方として描いてみせた。
一方、オバマ大統領はもともと高い好感度を誇っているものの、政界の人脈作りには消極的で、付き合いの悪い大統領と批判されることがある。大統領自身も最近、CNNとのインタビューで「家庭優先」の方針に理解を求めた。
オバマ陣営の関係者によると、ミシェル夫人は選挙戦で担ってきた大統領の代理人としての役割を、党大会のステージでも全うし、本選勝利への道筋をつけたい構えだ。
ミシェル夫人は人間味のある親しみやすいファーストレディーとして知られ、最近の世論調査でも好感度65%を記録。オバマ大統領の就任以来、子どもの肥満問題などに取り組んできた姿勢が評価されている。また、庶民的でありながらセンスの良いファッションは、中流層の女性の共感を呼ぶ。ロムニー氏は女性有権者に不人気といわれるだけに、オバマ陣営にとって、女性票が勝利の鍵となる可能性もある。