米南西部で記録的猛暑、デスバレーで53度 1人死亡
カリフォルニア州デスバレー(CNN) カリフォルニア州など米南西部の一帯が29日から30日にかけて記録的な猛暑に見舞われ、高温が原因とみられる症状で1人が死亡した。空の便にも欠航が出るなど影響が広がっている。
米国立測候所によると、カリフォルニア州デスバレーでは30日午後の気温が前日に続いてセ氏53度に達する猛暑を記録した。ラスベガスも同日の気温が47度まで上昇し、1942年や2005年の記録と並んで過去最高となった。
デスバレーに住む男性は、道路の暑さでランニングシューズが溶け出したと話している。同地では100年前の1913年7月10日に、過去最高となるセ氏56.7度を記録している。
ラスベガスでは高齢の男性が自宅で死亡しているのが見つかった。消防局によると、男性の自宅にエアコンがなく、高温が心不全を招いて死亡した可能性があるとみて調べている。
29日にはこのほか重度の熱中症とみられる症状で2件の通報があった。
USエアウェイズは29日、18便が欠航となった。航空機はセ氏47.8度以下の気温で運航が認められるが、アリゾナ州フェニックスのこの日の気温は48.3度に達した。
国立測候所はカリフォルニア、ネバダ、アリゾナの各州に異常高温警報などを出して警戒を呼びかけている。記録的な猛暑は2日夜まで続く見通し。専門家は、状況がさらに悪化する恐れもあるとして、 水分を多く摂取し、日中の屋外での活動はできるだけ避けるなどの対策を促している。