米国家情報長官、「諜報収集に甚大な支障」 政府一部閉鎖で
(CNN) 米情報機関を束ねるクラッパー米国家情報長官は2日、暫定予算の不成立に伴う米連邦政府機関の一部閉鎖に触れ、諜報(ちょうほう)収集活動に極めて大きな障害をもたらしていると警告した。
米上院の会合で述べたもので、「諜報畑で50年間働いているが、今回のような事態は初めて」と指摘。国家の安全と治安を守る情報機関の機能に深刻な支障を与えているとの危機感を表明した。
この支障は時間がたつにつれて深まり、その危険性は広がるとも主張した。
長官によると、米政府機関が閉鎖された事態でも、情報機関は法により米国民などの生命に対する差し迫った脅威に対処するのに必要な人員の確保が認められている。これを根拠に一時帰休を指示されたのは今回、情報機関職員の約7割だった。
ただ、長官は情報機関にとって必要不可欠ではない職員はいないとの立場を強調し、一時帰休組の職員を集めるのに幹部は極めて苦痛な選択を強いられたと付け加えた。