米、ベネズエラへの対抗措置で外交官3人を追放
(CNN) 米国務省は1日夜、ベネズエラによる米外交官追放への対抗措置として、米国に駐在するベネズエラの外交官3人を追放すると発表した。
駐米外交官トップのオルテガ代理公使と駐ワシントンの二等書記官、駐ヒューストンの領事が「好ましからざる人物」として追放された。3人は48時間以内に出国する必要がある。
ベネズエラのマドゥロ大統領は9月30日、米外交官のカイダーリング代理公使ら3人が右派系野党勢力の攻撃計画に関与していたとして国外追放を発表していた。米国務省の報道官はこれに対し、「米外交官がまた根拠のない疑いで追放されたことは遺憾だ」「ベネズエラ側の主張を完全に否定する」と述べた。
マドゥロ大統領は1日にもテレビの全国放送で同じ主張を繰り返し、米外交官らが野党勢力のメンバーと会っている場面を防犯カメラがとらえたとされる映像を公開していた。
カイダーリング代理公使は同日、ベネズエラ出国を前に記者団とのインタビューで、駐在先の当局者や市民と対話するのは外交官としての通常の任務だと説明。「ベネズエラ国民と会ったことが容疑なら、われわれは有罪ということになる」と語った。