希少な血液で新生児200万人救う、「黄金の腕を持つ男性」が死去 豪

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献血するジェームズ・ハリソンさん=2018年/Subel Bhandari/picture-alliance/dpa/AP

献血するジェームズ・ハリソンさん=2018年/Subel Bhandari/picture-alliance/dpa/AP

(CNN) 特殊な抗体を含んだ血液を提供することで200万人以上の新生児らの命を救い、「黄金の腕を持つ男性」と呼ばれたオーストラリア人のジェームズ・ハリソンさんが、先月死去していたことが分かった。

豪赤十字が1日に出した声明によると、ハリソンさんは先月17日、シドニー北郊の介護施設で就寝中に息を引き取った。88歳だった。

ハリソンさんは14歳の時、肺の手術後に何度も輸血を受けたことをきっかけに、18歳から血しょう成分の献血を開始。献血可能年齢の上限と定められた81歳になるまで、隔週で通算1100回以上の献血を繰り返した。

ハリソンさんの血液に含まれていた特殊な抗体は、Rh血液型不適合妊娠で新生児に溶血疾患などが起きるのを防ぐための製剤に使われた。

娘のトレーシー・メローシップさんは、自身もこの製剤で救われた経験があると話し、「父は心底の人道主義者で、たくさんの命を救ったことを大変誇りに思っていた」と振り返った。

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