イラン最高指導者、「いじめ国家」との交渉を拒否 トランプ氏名指しはせず

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演説するイランの最高指導者、ハメネイ師=8日、イラン首都テヘラン/Office of the Iranian Supreme Leader/West Asia News Agency via Reuters

演説するイランの最高指導者、ハメネイ師=8日、イラン首都テヘラン/Office of the Iranian Supreme Leader/West Asia News Agency via Reuters

(CNN) イランの最高指導者、ハメネイ師は8日、「いじめ国家」の要求には応じないと述べ、交渉を拒否する方針を示した。トランプ米大統領は先日、同師に核開発をめぐる交渉に応じるよう呼び掛ける書簡を送ったと述べていた。

トランプ氏はFOXニュースとのインタビューでハメネイ師に書簡を送ったことを明かし、「イランには軍事的に対応するか、取引をするかの2通りがある。イランを傷つけるつもりはないので、取引のほうがいいと思う」とコメント。「交渉に応じるよう願っている、そのほうがイランにとってはるかに良いからだと伝えた」「さもなければ我々が何か行動を起こさざるを得ない。イランに核兵器を持たせるわけにはいかないから」と述べていた。

ハメネイ師が書簡を受け取ったかどうかは明らかでない。だがイラン国営メディアによると、同師は8日、政府や議会指導者らとの会合で「一部のいじめ国家が交渉を迫るのは問題解決のためでなく、優位に立って自分たちの要望を押し付けるためだ」と批判。トランプ氏を名指しこそしなかったが、「イランは断じてその要求を受け入れない」と述べた。

トランプ氏は1期目在任中にイランとの核交渉から離脱し、イラン革命防衛隊司令官を殺害した攻撃を指示して同国の怒りを買った。

2期目の就任以降、イランを経済的、外交的に孤立させて「最大限の圧力」をかける政策を復活させている。

一方でイランとの新たな協定に向けた交渉にも意欲を示してきたが、ハメネイ師は先月、米国との交渉は「賢明でない」として否定的な立場を示した。

米国とイランの核交渉については、ロシアのペスコフ大統領報道官が先日、同国が仲介を申し出ていることを確認した。

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