オバマ米大統領と議会指導部が会合も進展なし
ワシントン(CNN) 米医療保険制度改革(通称・オバマケア)を巡る対立から予算案が成立せず米政府機関が一部閉鎖に追い込まれた問題で、オバマ大統領と与野党の議会指導部が2日夜、ホワイトハウスで会合を持った。
しかし双方が互いにこれまでの主張を繰り返すばかりで与野党の溝は埋まらず、事態打開に向けた道筋は見えていない。
米共和党のベイナー下院議長は会合後、「国民は、国の指導部が結束して困難な状況打開の道を見出すことを期待している。だがオバマ大統領は今夜またしても、交渉に応じるつもりはないと強調した」と非難した。
これに対して民主党のリード上院院内総務は、対話を拒んでいるのは大統領や民主党ではなく、ベイナー下院議長の方だと反論。「彼らがこの国の長期的な経済問題について憂慮していると思い、対話の場を設けた。しかしベイナー氏はイエスと答えられなかった」とやり返した。
事態が進展する気配はなく、1日から始まった政府機関一部閉鎖の解除は当面の間は見込めない状況だ。