白人警官不起訴の陪審員、口外する権利求め提訴 米ミズーリ州

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白人警官の不起訴を受けて講義する人々。陪審員の1人が審議について口外する権利を求めていることが分かった

白人警官の不起訴を受けて講義する人々。陪審員の1人が審議について口外する権利を求めていることが分かった

(CNN) 米ミズーリ州ファーガソンでアフリカ系米国人少年を射殺した白人警官が不起訴となり抗議デモや暴動が広がった問題を巡り、警官の不起訴を決めた大陪審の陪審員だった1人が、この判断について口外する権利の確認を求めてセントルイス郡検察を提訴した。自由人権協会(ACLU)のミズーリ支部が5日に発表した。

ACLUによると、原告は陪審を務めた経験や提示された証拠、捜査内容などを公表して人種間の関係を巡る対話に貢献したい意向を持っているという。しかし州法では陪審員に対し、審理内容について口外することを禁じている。

州が陪審員に対し生涯にわたって守秘義務を課すのは誤りだとACLUは主張、「最高裁の判断によれば、陪審員の守秘義務と言論の自由はケースバイケースで、はかりにかけなければならない。今回は極めて特異な状況だったことから、守秘義務規定を譲歩する必要がある」と指摘した。

この事件では2014年8月9日、白人のダレン・ウィルソン警察官が、丸腰だったアフリカ系米国人のマイケル・ブラウンさん(当時18)を射殺。陪審団は11月、ウィルソン警察官の不起訴を決めた。

ウィルソン警察官は調べに対し、ブラウンさんに襲われて生命の危険を感じたと話していた。一方ブラウンさんの遺族は、射殺する必然性はなかったと訴えている。

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