泣き続ける子ども3人にいらつき「のど」切る、米で母親逮捕
(CNN) 米西部ワシントン州の地方警察は29日までに、泣き叫ぶのを止めない子ども3人を静かにさせるためのどを切った疑いがあるとして28歳の母親を殺人未遂容疑で逮捕、訴追したと述べた。
子どもは2歳の女児と生後6カ月の双子。CNN系列局のKOMOによると、病院に搬送され手術を受けた。容体は安定しており、回復後は安全な場所で保護される予定だという。
事件調書などによると、母親は養育に疲れており、出産後には精神的な不安定な状態を訴えていたという。
事件は同州オリンピアの民家で24日夜に発生。緊急通報を受けた警官が急行したところ、双子はソファの上で激しく泣き叫び、首部分が出血していた。2階にあるベッド上では2歳児が乾いた血にまみれていたという。
事件調書によると妻は犯行を認めたが、経緯や動機については夫婦の説明が一部食い違っている。容疑者は、現役兵士で海外に最近出動していた夫の気持ちを考え子どもが騒ぐのを止めたかったなどとも供述。夫は子育てを一切助けず、子どもが泣いてうるさかった時、困惑した表情を見せていたとも述べた。
一方、夫は妻は育児に疲れ果て、精神的な治療を受けていたと指摘。日常生活で子どもが泣いた場合、自分の面前から常に連れ出していたと説明した。事件発生の夜については、2人でワインを飲みながら映画を鑑賞したが、妻は酔い、ろれつが回らない状態になっていたとも述べた。
夫は訴追されていない。地元テレビによると、警察は夫による事件への関与はないとみている。