壊滅的な暴風雪――予想大外れで謝罪する予報官も 米
(CNN) 「壊滅的」で「記録的」な暴風雪が到来する――。26日から27日にかけて米北東部を襲った暴風雪について、米国立測候所は当初そう予想していた。しかしこの予想は当たらなかった。
各自治体は予報に基づき厳重な警戒を呼びかけた。だがそれは「互いに騒ぎを大きくしようとしていただけだった」とニューヨーク市に住む女性。子どもとそり遊びをしていた男性も「今になってみればやり過ぎだった」とこぼす。
勤務先の飲食店が遅くまで営業していたため帰宅し損ねた男性は、ビルのロビーで寝泊まりした。「目が覚めたら世界は終末かと思ったが、外へ出たら何も起きていなかった。暴風雪はどうなった?」
26日の時点で「史上最大級」の暴風雪になるかもしれないと警告していたニューヨーク市のデブラシオ市長は、「あとで後悔するよりは用心した方がいい」と弁明した。
コネティカット州のマロイ知事は27日の記者会見で、警戒の呼びかけは度が過ぎたのではないかと質問されて「それは単純化し過ぎだ」と笑い、州の東部ではまだ「相当な雪が降り続いている」と強調した。
今回の予報を巡り、国立測候所のギャリー・ザットコウスキ予報官はツイッターで、「意思決定者の皆様や一般の方々にお詫びします」「あなた方は私たちが正しいと信じて厳しい決断をしました。しかし私たちは正しくありませんでした」と謝罪した。
ツイッターにはほかにも気象専門家の謝罪コメントが複数投稿されている。ニュージャージー州のテレビ局の予報官は、NFLスーパーボウルに出場するチームのボール空気圧変更疑惑に絡めて、「(予報は)ニューイングランド・ペイトリオッツのフットボールのようにしぼんでしまった」とコメントした。