アフガン病院誤爆 米軍、16人処分も「戦争犯罪に当たらず」
誤爆された病院はMSFが運営していたもので、標的として意図されていた反政府勢力タリバーンの支配地域から約400メートル離れていた。MSFによれば、当時100人以上の患者がこの病院に入院していたという。
MSFの中東責任者であるパブロ・マルコ氏は28日、CNNの取材に対し、MSFは当初から独立した調査を行うことを要求してきたと指摘。米国の内部調査は行われたものの、独立した調査はいまだ実現していないとして、引き続き独立調査の実施を求めていく意向を明らかにした。
ボーテル司令官によれば、米軍幹部はMSF関係者と二十数回以上にわたり会談。弔意を伝えて誤爆の経緯を説明したほか、将来の取り組みについても概要を報告したという。
今回の調査は、アフガン駐留米軍を当時指揮していたキャンベル司令官が監修。「客観的な観点を持たせるため」アフガン国外から米軍の将官3人が招かれ、調査にあたった。病院の職員ら証人65人と面談したほか、文書数千点を検証したとしている。