次期厚生長官にプライス下院議員、反オバマケア派
ニューヨーク(CNNMoney) 米国のドナルド・トランプ次期大統領は30日までに、次期厚生長官に共和党のトム・プライス下院議員を指名する考えを明らかにした。プライス氏は、オバマ大統領が進めてきた医療保険制度改革(オバマケア)の批判者として知られる。
トランプ氏は、プライス氏について、オバマケアの廃止もしくは置き換えに向けた取り組みと、すべての米国人にとって手ごろで利用しやすい医療保険制度の導入を主導するのに非常に適した人物だと説明した。
厚生長官としてのプライス氏の優先事項は、過去6年にわたり実施されてきたオバマケアの解体ということになりそうだ。
下院予算委員長を務めるプライス氏は、オバマケアを長年にわたり批判してきた。プライス氏はオバマケア発効から1年後の2011年、医療保険制度改革の目的は利用のしやすさや値ごろ感、質などの向上にあるはずだが、オバマケアではそうしたものの改善がみられなかったと指摘していた。
プライス氏は整形外科医として約20年の経験を持つ。ジョージア州上院で4期務めた後、2004年に連邦下院議員に当選。2015年に下院予算委員長に指名された。