米黒人教会乱射事件、被告に死刑の評決 憎悪犯罪などで
サウスカロライナ州チャールストン(CNN) 米サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で2015年に起きた銃乱射事件で、連邦裁判所の陪審が10日、ディラン・ルーフ被告(22)に死刑の評決を言い渡した。
ルーフ被告は事件で9人を殺害したとして先月、憎悪犯罪など18件の罪で有罪の評決を受けていた。男女12人で構成する陪審団は、全ての罪について死刑が妥当との判断を下した。
司法省の報道官によれば、憎悪犯罪の連邦罪に死刑が適用されるのは初めて。
連邦判事が11日午前、正式に死刑判決を言い渡す。
陪審団はこの日、3時間にわたって死刑か、仮釈放なしの終身刑かを議論した。
被告は評決を言い渡されても表情を変えなかったとみられる。犠牲者の遺族らはそっと目頭を押さえ、肩を抱き寄せ合った。