米黒人教会乱射事件、被告に死刑の評決 憎悪犯罪などで
ルーフ被告は同日の最終陳述で、犯行当時の心境について「やらなければならないと感じていた」と話し、「今もそう感じている」と述べた。
検察は、被告が教会を下見するなど計画的に行動し、現場で執拗(しつよう)に発砲を繰り返したことや、反省の様子が全くみられないことを指摘し、死刑を主張していた。
検察側が証拠として提出した収監中の日記には「はっきり言って後悔はしていない」「自分が殺した罪のない人々のために涙など一滴も流していない」と書かれていた。
ルーフ被告は今後、州裁判所でも殺人罪で裁かれることになっている。検察は死刑を求刑する構えだ。
米国では連邦制度による死刑の執行が16年間の停止を経て1988年に復活した。連邦裁判所で死刑を言い渡された被告のうち、これまでに3人の死刑が執行され、63人が執行待ちの状態にある。