FBI、VWの規制対応責任者を逮捕 排ガス偽装問題で
ニューヨーク(CNNMoney) 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れをめぐり、米連邦捜査局(FBI)はこのほど、同社の米国法人で規制対応部門の責任者を務めていた幹部らを逮捕した。
連邦当局者がCNNに語ったところによると、2014~15年に規制対応部門を率いていたオリバー・シュミット氏をはじめ、複数の従業員が逮捕、起訴された。顧客をだまし、規制当局の業務を妨害した罪などに問われている。
VWはCNNMoneyへの談話で、米司法省に引き続き協力すると述べた。
規制逃れは14年に発覚。同社は15年9月、米国で50万台、世界で1100万台のディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し、排ガス試験中だけ有害物質の排出を低減させていたことを認めた。
米司法省などが起こした民事訴訟は、VWが買い戻しや修理の費用として総額147億ドル(現在のレートで約1兆5000億円)を支払うことで和解が成立。同社は昨年11月、損失の影響でドイツを中心に3万人の人員を削減すると発表した。