米空軍、タトゥーの内規を緩和 幅広い人材確保へ
(CNN) 米空軍は11日までに、新兵募集に関連したタトゥー利用の内規を見直すと発表した。内規を理由に不採用となるケースをなくすことで、幅広い人材を確保する狙いがあるとしている。
タトゥーに関する内規については、海兵隊も昨年6月に見直す方針を発表していた。
従来の空軍の内規では、タトゥーの利用を胸、背中、腕といった体の各部位の25%を超えない範囲にとどめることが求められていた。来月1日から適用される見直しによりこの「25%ルール」が撤廃され、首、顔、頭などの部位以外には自由にタトゥーを入れられるようになる。手については、帯状のデザインのタトゥーを指1本に入れることが認められる。
空軍によれば、これまでは新兵募集の際、タトゥーの内規への抵触から不採用とせざるを得なくなる応募者が5人に1人の割合で出ていたという。空軍幹部は、今回の見直しを契機に、優秀な人材の発掘が積極的に行えるようになると期待を寄せている。
ただ認められた部位に施したものであってもデザインや文言が卑猥(ひわい)なもの、犯罪集団や過激派組織とのつながりを想起させるもの、性的、民族的、宗教的な差別を主張するようなタトゥーは引き続き禁止の対象となる。