米イージス艦衝突、米海軍に責任 初期調査

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衝突で損傷したイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」

衝突で損傷したイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」

(CNN) 米海軍のイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍の貨物船が6月に日本沖合で衝突した事故で、米当局が初期調査の結果として、フィッツジェラルド乗組員による複数の誤りと衝突直前の対応の失敗が原因になったとの見方を示していることが22日までに分かった。米国防当局者2人が明かした。

当局者の一人は「乗組員は事故直前まで何もしなかった」「多くの物事が悪い方向に進んだ」と言及。もう一人の当局者は、事故は「われわれ海軍の責任ということになるだろう」と述べた。

いずれの当局者も初期調査の結果として、フィッツジェラルドの乗組員が貨物船の接近を認識しておらず、衝突回避に必要な行動を取るのを怠っていたことが判明したとしている。乗組員が艦長を艦橋に呼び寄せたかどうかも定かではない。

調査員らはまた、同艦が当初の想定よりも速いスピードで目的地に向かっていた可能性についても調べを進めているという。

フィッツジェラルドと貨物船「ACXクリスタル」の衝突は6月17日、伊豆半島沖で発生。米海軍の要員7人が死亡した。

調査は長期に及ぶと予想され、初期調査はその最初の段階に過ぎない。初期調査の結果は海軍第7艦隊司令官のアーコイン中将の精査を受ける見通し。関係者の処分勧告につながる可能性もある。

今回の調査は海軍内で「二重目的」の調査として知られ、事実究明と関係者の責任を明らかにする狙いがある。

CNNの報道を受け、海軍は声明を発表。「衝突原因の完全な究明を目指すわれわれの調査は初期段階であり、現時点で公表すべき決定的な情報は持っていない。事故原因などについて臆測するのは時期尚早だ」と述べた。

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