О・J・シンプソン受刑者、仮釈放へ 元NFLスター選手
(CNN) 2007年に強盗事件を起こして服役している米アメリカンフットボールリーグ(NFL)の元スター選手、О・J・シンプソン受刑者(70)について、ネバダ州の更生保護委員会は20日、事件について反省していることなどを理由に仮釈放を認めた。早ければ10月にも釈放される。
シンプソン受刑者は、ラスベガスのホテルの部屋に押し入ったとして強盗や誘拐の罪に問われ、2008年に禁錮9~33年の実刑判決を言い渡された。
20日の更生保護委員会に出頭したシンプソン受刑者は、「務めは終えた。できる限り品行方正に務めてきた」と語り、服役前と変わらず元気そうな様子を見せた。委員長がシンプソン受刑者の年齢を90歳と言い間違えると、「そんな気がする」と冗談も飛び出した。この様子は全米のテレビ局で中継された。
更生保護委員会は、事件について反省していることや模範的な受刑者だったことから、再犯の可能性は低いと判断して委員4人の全員一致で仮釈放を決定。シンプソン受刑者は笑顔で「ありがとうございます」と言って頭を下げた。
10月1日にも仮釈放される見込みで、出所後はフロリダ州の自宅に戻る。
現役時代のシンプソン受刑者はランニングバックとして活躍し、殿堂入りも果たした。しかし元妻のニコール・ブラウン・シンプソンさんと友人のロナルド・ゴールドマンさんを殺害した疑いをかけられ、全米が注目する中で、1995年に無罪判決を言い渡されていた。