住宅地を襲う溶岩と有毒ガス、住宅9棟破壊 ハワイ噴火

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レイラニ・エステーツの通りを流れる溶岩=5日

レイラニ・エステーツの通りを流れる溶岩=5日

(CNN) 米ハワイ州ハワイ島で起きたキラウエア火山の噴火で、周辺の住宅地にできた亀裂から次々に溶岩が噴出し、6日までに少なくとも住宅9棟が破壊された。

ハワイ島では3日にキラウエア火山が噴火、米地質調査所(USGS)によると、翌4日には1975年以来の規模となるマグニチュード(M)6.9の地震に見舞われた。

ハワイ郡当局によると、住民が避難した地域では6日午前の時点で9カ所の噴出口が確認された。ハワイ島東端付近にあるレイラニ・エステーツ(人口約1700人)などの地域では、全住民に避難命令が出されていた。

住民は米赤十字が開設した避難所や、友人や家族の自宅などに身を寄せている。

3日夜にレイラニ・エステーツから一家で避難したという男性は、SNSに投稿されたビデオで自宅のわずか数メートル先まで溶岩が迫る様子を見たといい、CNN系列局KITVの取材に対し、「私たちの長年の夢だった家なのに」と悲嘆に暮れた様子だった。

ハワイ防災当局は5日夜、「火山活動や、地震、有毒ガスなど関連災害による不安定な状況が続いている」と説明した。

USGSが公開した写真には、レイラニ・エステーツにできた7番目の亀裂から溶岩が流出して壁のようにせり上がった様子や、道路上に新たな亀裂が生じた様子が写っている。

防災当局によると、大気中には高濃度の二酸化硫黄が放出されている。大量の二酸化硫黄を吸入すると鼻やのどにやけどを負い、呼吸困難に陥る恐れがある。

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