ロシア人との会合、トランプ氏も事前に把握か 元個人弁護士が主張
(CNN) トランプ米大統領の元個人弁護士マイケル・コーエン氏が、2016年6月にトランプタワーで行われた会合について当時大統領候補だったトランプ氏が事前に知っていたと主張していることが27日までに分かった。
事情に詳しい複数の情報筋がCNNに明かした。会合では民主党候補のヒラリー・クリントン氏に不利な情報がロシア人出席者から提供されるものと予想されていた。
コーエン氏はロシアの米大統領選介入疑惑を調べるマラー特別検察官にこの主張を伝える意向だという。
トランプ氏や長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏、弁護士、政権当局者らは、トランプ氏がこの会合について何も知らなかったと再三主張。初めて知ったのは17年7月に米紙ニューヨーク・タイムズの取材を受けた時のことだったとしている。
情報筋がコーエン氏の話として明かしたところよれば、ロシア人側の申し出についてトランプ氏が長男から報告を受けた際、コーエン氏もその場に立ち会っていた。トランプ氏はロシア人らとの会合にゴーサインを出したという。
ただ、コーエン氏は録音記録など、自身の主張を裏付ける証拠は持っていないという。
一方、トランプ氏の弁護士を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長は26日、コーエン氏について「ここ1週間ずっと、そして何年にもわたり嘘(うそ)をついてきた」と主張。「病的な嘘つき」と形容した。
2016年6月の会合をめぐっては、広報業者が事前のメールでジュニア氏に対し、クリントン氏に不利な情報をトランプ陣営に提供するとの申し出がロシア当局高官からあったと連絡。この申し出について「トランプ氏に対するロシア政府の支援の一環」としていた。