トランプ氏、介入否定のプーチン氏を支持 米国内から反発の声
フィンランド・ヘルシンキ(CNN) トランプ米大統領は16日、フィンランドの首都ヘルシンキでロシアのプーチン大統領と会談した。終了後の記者会見で、ロシアによる米大統領選介入を断定した米情報当局の見解に反し、介入を否定したプーチン氏の肩を持つ姿勢を示した。
会談はプーチン氏が遅刻したため、予定より45分ほど遅れて始まった。両首脳は通訳以外の同席者を入れず、一対一で会談した。
予定の90分を大幅に超えて2時間以上に及んだ会談に続き、側近らを交えてさらに会談した後、共同会見に臨んだ。
トランプ氏は介入疑惑について「私は米国の情報当局者を大変信頼している。しかしプーチン大統領はきょう、極めて強く否定した」と強調した。
また、マラー特別検察官が率いる介入疑惑の捜査で起訴されたロシアの情報要員について、プーチン氏がロシア捜査当局による取り調べを提案していることを高く評価した。
米ロ関係が悪化した責任は双方にあるとの考えを示し、マラー氏らの捜査を「我が国の災難」と批判。この捜査が両国を「引き離している」と述べた。
さらに「米国が愚かだったと思う」などと語り、「このような対話をずっと前に持つべきだった」と力説した。米ロ両国が過ちを犯したと思うとも付け加えた。
トランプ氏は会談を前にした16日朝のツイートでも、米国の「愚かさ」や、かねて「魔女狩り」と非難してきたマラー氏らの捜査のせいで、米ロ関係が最悪の状態にあると嘆いていた。