米大統領選への介入、ロシア軍情報要員12人を起訴

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マラー特別検察官/Alex Wong/Getty Images

マラー特別検察官/Alex Wong/Getty Images

ワシントン(CNN) 米司法省は13日、民主党関係者の電子メールやコンピューターネットワークをハッキングする試みを繰り返したとして、ロシア国籍の12人を起訴したと発表した。ロシアによる米大統領選介入疑惑を調べているマラー特別検察官の捜査の一環。

起訴された12人はいずれもロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の要員。GRUはロシア軍の主要情報機関であり、被告らは「公式の職務」で行動していたとされる。

今回の発表で、民主党候補のヒラリー・クリントン氏に打撃を与える目的で行われたメールの公開を含め、2016年米大統領選への攻撃に関する新たな詳細が判明した。

司法省によれば、ハッキングの標的はクリントン陣営や民主党全国委員会、民主党議会選挙対策委員会で、盗んだ情報を「DCリークス」や「グシファー2.0」の名でインターネット上に公開する意図があった。別の団体を通じた公開も意図していたという。

今回の起訴発表のタイミングは、訪英中のトランプ米大統領がエリザベス女王との会見に向けウィンザー城の敷地に入ったのとほぼ同時だった。この点を問われたローゼンスタイン司法副長官は、事実の収集や証拠、法律、起訴に値するとの決定を踏まえた結果だったと語った。

トランプ氏は16日、フィランドのヘルシンキでロシアのプーチン大統領と一対一の会談に臨む予定。ホワイトハウスのサンダース報道官はこの日の記者会見で、首脳会談が中止されることはないと述べた。プーチン氏は選挙介入を否定している。

ロシア外務省は声明で、起訴には根拠がないとし、今回の発表の目的は16日の会談に向けた「雰囲気を壊す」ことだと主張した。

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