顔面に刺さった金串が後頭部まで貫通 10歳児、奇跡的に一命取りとめ
(CNN) 米ミズーリ州で、スズメバチに襲われた10歳の男の子がはしごから転落して金串が顔に突き刺さり、後頭部まで貫通するけがを負った。父親は、「息子はあの現場で失血死していてもおかしくなかった」と胸をなでおろしている。CNN系列局のWDAFが伝えた。
10歳のゼビエール君は、スズメバチの集団に襲われてツリーハウスのはしごから転落し、地面にあった長さ約30センチの金串が顔に突き刺さった。金串は鼻の左側から顔面を突き抜けて後頭部に達していたが、脳の急所は外れていた。
父のシャノン・ミラーさんはその時のゼビエール君の様子について、「自分の顔から突き出ている金串よりも、スズメバチの方で気が動転していた」と振り返る。
ゼビエール君はカンザス大学の病院で金串を取り除く手術を受けた。手術の成功が伝えられると、友人や家族から歓声が上がり、笑顔と涙が入り混じった。
ゼビエール君の回復は順調で、普通の子どもと同じように病室でゲームをしたり、家族と冗談を言ったりして過ごしているという。
ミラーさんは、「奇跡としか思えない」「神の導きによって息子の命が救われた」と話している。