米軍戦闘機、アラスカ沖でロシア軍爆撃機に緊急発進
ワシントン(CNN) 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は12日、アラスカ西部沖の上空を11日に飛行していたロシアのTU95爆撃機2機に対し、米軍のF22戦闘機2機が緊急発進して進路を遮ったと発表した。
NORADの発表によると、米軍が進路を遮ったロシアの爆撃機2機は、ロシアのSU35戦闘機2機を伴っていた。いずれも公海上空にとどまり、米国やカナダの領空には進入しなかったと説明。米国の防空識別圏内を飛行していたロシアの爆撃機に対して米軍機が緊急発進したとしている。米防空識別圏はアラスカ西部の沖合約320キロに及ぶ。
アラスカ沖の上空で米軍の戦闘機がロシアの爆撃機の進路を遮ったのは、今月に入ってこれで2度目。前回は1日だったが、この時は戦闘機は伴っていなかった。
アラスカ沖では今年5月にも、ほぼ1年ぶりにF22戦闘機がロシアのTU95爆撃機に対して緊急発進していた。
ロシア東部では現在、ソ連崩壊後で最大規模とされる軍事演習が行われている。
米国防情報局の2017年の報告書ではロシア軍について、2020年までに軍の装備の70%を新型あるいは近代化兵器とすることを目指す「大規模国家軍備計画」が進行中だと報告していた。