「看護師はトランプ三昧」、米議員の発言に批判噴出 カード1700組届く
ワシントン(CNN) 米ワシントン州議会のモーリーン・ウォルシュ議員(共和党)が、看護師は「1日のかなりの時間をトランプに費やしているのではないか」と発言したことに対し、反発の声が強まっている。謝罪に追い込まれたウォルシュ議員は24日、事務所に1700組のトランプが届けられたことを明らかにした。
ウォルシュ議員の発言は16日の法案審議中に飛び出した。この法案は看護師や医療関係者に食事・休憩時間を連続的に与えることなどを定めた内容で、反対するウォルシュ議員は「こうした看護師はたぶん、休憩をもらっている。1日のかなりの時間をトランプに費やしているのではないか」などと述べた。
これに対し、フェイスブックでユーザーの1人が公開書簡を投稿。ウォルシュ議員のもとにトランプを送るよう呼びかけ、私書箱の番号を付記した。
書簡では「ウォルシュ議員、私はトランプをしている看護師なんて知りません。私が知る看護師は、脊椎(せきつい)が体の外にある状態で生まれてきた赤ちゃんや、出血が止まらない脳を持つ赤ちゃんの世話をしています。生まれながらにヘロイン中毒やメタンフェタミン中毒になって泣きやまない子どもを抱いています」と記している。
ウォルシュ議員は22日、謝罪の声明を発表。「疲れていたところで議論が白熱し、看護師について何か言ってしまった。元の文脈から切り離されて伝えられたが、一線を越えていたことには変わりない」などと釈明した。
問題の法案については、「病院に対して柔軟性に欠ける雇用要件を押しつけるもので、劇的なコスト増大につながる」「追加コストにより閉鎖を迫られる病院が出るのではと懸念している」と主張した。