ドイツ銀、トランプ氏の財務情報提出手続きを開始 NY州の召喚状受け
(CNN) ドイツ銀行がトランプ米大統領関連の財務情報を米ニューヨーク州司法長官に提出する手続きに入ったことが25日までに分かった。事情に詳しい情報筋が明らかにした。
ドイツ銀行はトランプ氏個人やその事業に融資しており、同州のレティシア・ジェームズ司法長官から先月、関連文書の提出を求める召喚状が出ていた。
トランプ氏の元個人弁護士、マイケル・コーエン被告は議会公聴会で、トランプ氏が資産を過大申告していたと証言。ドイツ銀行に提出したものとされる財務書類の写しを提示していた。
州司法長官事務所やドイツ銀行のコメントは得られていない。
ドイツ銀行が提出する文書は電子メールや融資書類などで、米首都ワシントンの「トランプ・インターナショナル・ホテル」、フロリダ州の「トランプ・ナショナル・ドラール・マイアミ」、イリノイ州シカゴの「トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー」に関連した記録や、米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)チーム「バッファロー・ビルズ」の買収案件についての文書が含まれている。
米下院では金融サービス委員会と情報委員会が共同でトランプ氏の事業や資金洗浄疑惑をめぐる調査を進めており、ドイツ銀行は既に調査対象となっている。
ドイツ銀行はトランプ氏一族の中核企業「トランプ・オーガナイゼーション」への融資に意欲的な近年では数少ない主要銀行のひとつ。
2012~15年の財務状況開示書類などによると、トランプ氏の企業はドイツ銀行から3億ドル以上を借り入れ、フロリダ州のゴルフコースや、シカゴとワシントンにあるホテルの運転資金に充てていた。