米高校、両親の校内立ち入りに「服装規定」 反発も
(CNN) 米テキサス州ヒューストンの高校がこのほど、生徒の両親や保護者らが学校敷地内に入る際の服装規定を打ち出し、反発を一部招く事態となった。
規定はジェームズ・マディソン高校が打ち出したもので、ある母親が頭にスカーフを巻いたTシャツ・ドレス姿で現れたため娘の同校入学が拒まれた出来事を受けた措置。
同校校長は今月、両親らの服装規定を説明した書簡を家庭に送り、パジャマや露出度の高い着衣姿での校内進入は認めないと指摘。
レギンス、腰の下までずり下げるようなズボン、短い丈のドレスや胸元の深いトップスを禁じた他、女性にはサティンキャップ、ヘアカーラー、シャワー用キャップや帽子のボンネットの使用も認めなかった。
同校校長は「我々の子どもに建物の中に入る時、どこかに外出する時、求職する時などに着用すべき適切な衣類への考えを毎日想起させるためなどに必要」と規定の意義を強調した。
ただ、一部の両親らはこの通達に反発。サティンキャップをかぶって息子を迎えに行った母親は、自らの服装について息子が腕を骨折していたため急いで学校へ向かったためと説明。
地元のCNN系列局「KTRK」の取材に、「好戦的な態度や自制心がない状態などで学校に行ったのなら警察がいる」と主張し、「私の着衣を問題視すべきではないし、露出度の高い衣装を身につけていたわけでない。何もしていないし、武器も一切持っていない」と反発した。
また、ヒューストン教師連盟の会長も、学校側の極端の措置と批判。CNNの取材に、ヘアカーラーを使っていたとしてはね付けるのは少々ばかげているとし、今回の問題は校長の独断的な命令と指摘した。