トランプ氏、山火事の現地訪問で気候変動の影響を否定

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トランプ米大統領。山火事被害が深刻なカリフォルニア州を訪問した/Chip Somodevilla/Getty Images

トランプ米大統領。山火事被害が深刻なカリフォルニア州を訪問した/Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領は14日、山火事の被害が深刻化する西海岸のカリフォルニア州を訪問した。気候変動の影響を指摘する当局者らの説明を否定し、「これから涼しくなってくる。見ていなさい」と述べた。

カリフォルニア州天然資源当局の長官はこの日、トランプ氏への状況説明の中で「現実を直視せずに植生管理の問題だと決めつけるのは危険だ」と警告し、科学に基づく考え方を促した。

これに対してトランプ氏は、笑いながら「科学で分かるとは思わない」と断言した。

同州のニューサム知事(民主党)は「科学的な見地から申し上げれば、気候変動が現実であり、事態を悪化させていることは自明だ」と強く反論。気候変動の問題をめぐる「意見の相違を尊重していただきたい」と述べた。

トランプ氏はこれに「もちろんだ」と答え、同氏と州当局は連邦政府による森林管理支援の継続が必要との認識で一致した。

トランプ氏はこれに先立ち、気候変動が山火事に及ぼす影響に対する見解を質問した記者に「それよりも管理の問題だと思う」と返答。欧州の森林国家としてオーストリアやフィンランドの例を挙げ、「こんな問題は起きていない」と指摘した。

同氏はまた、気候変動の原因とされる温室効果ガスの排出量に米国が占める割合は「ほんのわずかだ」とも主張し、インドや中国、ロシアの責任を追及した。

一方、民主党の大統領候補、バイデン前副大統領は同日、東部デラウェア州での演説でトランプ氏を「気候変動否定論者」と批判。再選されれば米国に計り知れない損害をもたらすだろうと訴えた。

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