猛煙に覆われるアマゾン熱帯雨林、ブラジル大統領は「うそ」と主張

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アマゾンの熱帯雨林保護区の火災の様子を捉えた航空写真=16日、ブラジルのパラ州/CARL DE SOUZA/AFP/AFP via Getty Images

アマゾンの熱帯雨林保護区の火災の様子を捉えた航空写真=16日、ブラジルのパラ州/CARL DE SOUZA/AFP/AFP via Getty Images

サンパウロ(CNN) ブラジル北部アマゾン地域の熱帯雨林で続く大規模な森林火災を上空から撮影した写真が公開された。写真には、樹木や河川が煙に覆われ、赤い炎が地面を這(は)う様子が映っている。それでも同国のボルソナーロ大統領は、アマゾンの火災を伝えるニュースは虚偽だと主張した。

ボルソナーロ大統領は10日、アマゾン保全を目的としたレティシア協定の首脳会議で「アマゾンの火災の話はうそだ」と発言、「我々は真の数字でこれと闘わなければならない」と力説した。

しかしブラジル国立宇宙研究所(INPE)の統計によると、ボルソナーロ大統領が2019年1月に就任して以来、森林破壊は30%近く増加している。大部分は不法な伐採や、伐採業者や開発業者が起こした火災が原因だった。

アマゾン地域の火災は今年6月だけでも6803件に上り、前年の5318件から急増した。火災がピークを迎える8月の最初の2週間は、INPEの報告で1万5000件の火災が目撃されている。ただし前年同期に比べれば17%減った。

環境NGOのグリーンピースは、16日に南部のアマゾナス州とロンドニア州で上空から撮影した写真を公開した。この写真では、商業目的の利用が禁止されている保護区域からも炎や煙が上がっていた。

それでもボルソナーロ政権は、アマゾンの森林火災が制御不能になっているという懸念を一蹴する。モウラン副大統領は19日、森林の保護区域は「燃えていない」と述べ、米俳優のレオナルド・ディカプリオさんがこの問題についてSNSに投稿した内容に非難の矛先を向けた。

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