モーリシャス座礁、船体が分断 非常事態当局が発表
(CNN) インド洋の島国モーリシャスの沖合で座礁した貨物船の船体が現地時間の15日午後4時半ごろ、2つに割れたことがわかった。同国の非常事態当局が発表した。
商船三井が運航する貨物船「WAKASHIO」は先月25日に座礁し、流出した大量の油による深刻な環境汚染が問題になっている。
現場では地元のボランティア数千人が油の回収作業にあたってきたが、数日前から船体の亀裂が拡大し、分断が懸念されていた。
環境保護団体グリーンピース・アフリカの報道担当者がCNNに語ったところによれば、当局は周辺海域を立ち入り禁止とし、ボランティアらに活動停止を求めた。
船内に残った油が15日までにどのくらい回収されていたのかは明らかでない。商船三井によると、当初積載されていたのはバンカー燃料3800トンとディーゼル燃料200トン。数日前の発表では、燃料タンクから約1180トンが流出、海上と海岸から手作業で460トンを回収済みとされていた。