ファイザーとモデルナのワクチン、2回接種で有効性90% 米CDCが実世界で検証
1回以上の接種を受けた2961人と、接種を受けていない989人のうち、PCR検査で陽性と診断されたのは計205人。ワクチン接種を受けていない人は161の感染が確認されたのに対し、1回のみ接種した人の感染確認は8人、2回接種を受けた人の感染確認は、2回目の接種から14日以上が経過した時点で3人だった。感染が確認された症例のうち33例については、対象者のワクチン接種状況がはっきりしなかったことから除外された。
新型コロナ感染が確認された症例のうち87%以上は症状があり、うち約23%近くが医師の助けを必要とした。2人は入院したが、死者はいなかった。
ホワイトハウスで29日に状況報告を行ったCDCのロシェル・ワレンスキー所長は、この調査結果について「非常に心強い」と評価、「ワクチンが新型コロナウイルスに対して最大限の予防効果を発揮するためには、特に変異株の増加が懸念される中で、勧告通り2回の接種を受けることの重要性が裏付けられた」と強調した。