UPSの運転手がパレード、コロナ克服の同僚を誕生日に祝福 米
(CNN) 米テキサス州で先週、新型コロナウイルス感染症との闘いから生還した運送ドライバーの誕生日を祝って、同僚らがパレードを繰り広げた。
貨物大手UPSの運転手、ウィリアム・トレスさんは新型ウイルスに感染し、州内の病院に64日間入院。一時は集中治療室(ICU)に収容された。
退院後も療養を続けるトレスさんは、友人らに囲まれてUPSのトラックやバイク、華やかに飾り付けた乗用車による祝賀パレードを見物した。
トレスさんが同僚らの前に姿を見せたのは約3カ月ぶり。入院中の面会は1人に限られ、妻が毎日通っていたが、「たくさんの人たちに会えるのは格別」と笑顔を見せた。
UPS従業員の1人がCNN提携局に語ったところによると、トレスさんが重症と聞いて、同僚らは心配していた。
本人も一時は死を覚悟したという。息が苦しく、だれかに口をふさがれているようだったと振り返る。
トレスさんは「感染して軽く済む人も多いが、私のような重症になったら命を落としかねない」と語り、「みんなマスクを着けて。こんなことで死にたくないだろう」と呼び掛けた。