メキシコのコロナ死者、公式発表の1.6倍か 「超過死亡」算入で
メキシコ市(CNN) 新型コロナウイルス感染症によるメキシコでの死者は、公式発表の約1.6倍近くに上っている可能性があることが分かった。
メキシコ保健省が毎日更新しているデータによると、27日までに確認された死者は20万1429人と示されている。
同省は一方で、平年と比べて死者がどのくらい多かったかを示す「超過死亡」の報告書を公開している。
それによると、新型ウイルスの感染拡大が始まってから今年2月14日までに発生した超過死亡は41万7002人。同省はこのうち約70.6%に当たる29万4287人が、新型ウイルス関連の死者と推定している。
またCNNが同省のデータを分析したところによれば、2月15日から今月27日までに新型ウイルス関連の死者はさらに2万7223人増えている。
合計すると死者は32万1510人に跳ね上がり、ブラジルを抜いて、世界最多の米国に続く2番目の多さとなる。
保健省は今のところ、死者数の発表に超過死亡を算入するかどうかについて、はっきりとした方針を示していない。