米議会議事堂襲撃、現役の海兵隊将校を起訴 警官襲った罪などで
ワシントン(CNN) 米警察は13日、今年1月に発生した連邦議会議事堂襲撃に加わったとして現役の米海兵隊員1人を逮捕した。議事堂にいた多数の警察官を襲った罪に問われている。
司法省によるとバージニア州で逮捕されたのはクリストファー・ワーナジリス容疑者。同州クワンティコにある海兵隊基地に配属されており、階級は少佐だという。
ワーナジリス容疑者は現場にいた警官に対する襲撃、職務妨害などで起訴されている。
事件に絡んで逮捕された現役の将校は同容疑者が初めて。国防総省が確認した。
CNNが裁判所の文書や国防総省の記録を調べたところ、ほかにも複数の現役もしくは元軍関係者が議事堂襲撃に関連してこれまで起訴されている。今月に入ってからはウィスコンシン州の州兵1人が、施設への暴力的な立ち入りや無秩序な振る舞いなど4つの罪状で訴えられた。
司法省はワーナジリス容疑者の事件当時の行動が動画投稿サイト「ユーチューブ」に上がった動画に映っていたと説明。議事堂内へ続く扉を防護していた警官隊の列を押しのけ、暴力的に侵入したと述べた。
その後は自らの体で扉を抑えつけて、他の侵入者を引き入れたとされる。検察によれば、同容疑者は扉を閉めようとする議会警察に抵抗したという。
司法省は起訴状の中で、2019年に同容疑者と仕事をしたという一般人からの情報提供が身元特定につながったと述べた。
海兵隊はワーナジリス容疑者が現役の海兵隊員であることを確認。隊の中での「人種に根差した憎悪や過激主義」を非難するとともに、「偏狭さや人種的過激主義は海兵隊の中心的価値観に反する」と強調した。
CNNが裁判所の文書を確認したところによると、議事堂襲撃事件に関連してこれまで起訴されたのは少なくとも400人となっている。