FBI、米議事堂付近に爆弾仕掛けた人物の映像を公開
(CNN) 米連邦議会議事堂襲撃事件で近くにある共和党、民主党の全国委員会本部周辺にパイプ爆弾を仕掛けた人物を追っている連邦捜査局(FBI)は9日、防犯カメラがとらえたこの人物の映像を公開した。
FBIによると、パイプ爆弾は事件前日の1月5日、午後7時半から8時半の間に仕掛けられた。爆弾はいずれも6日午後1時ごろに見つかって処理された。
新たに公開されたのは、複数の防犯カメラで撮影された映像。マスクを着けてフードをかぶり、両本部の近くを歩く人物の姿がさまざまな角度から映っている。立ち止まって眼鏡をふいたり、民主党本部近くのベンチに座ったりしている場面もある。
FBIは1月、容疑者の服装や爆弾の写真を使った手配ポスターを出していた。
FBIの担当者がビデオ声明で語ったところによると、爆弾を仕掛けたとみられる人物はグレーのパーカを着用し、黒とグレーのナイキ製シューズを履いていた。
パイプ爆弾のうち1つは共和党本部の裏の通路、もう1つは民主党本部の近くにある公園のベンチわきに置かれていたという。両本部はどちらも議事堂の南側にあり、その間は400メートルも離れていない。
担当者は市民らに向け、事件前に議事堂行きを計画していた、両党本部の場所を調べていた、パイプやキッチン用タイマーを購入したなど、不審な行動がみられた人物に関する情報の提供も呼び掛けた。