米議事堂襲撃、トランプ前政権の国務省当局者を訴追 警官暴行容疑

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トランプ前政権の国務省当局者が、議事堂襲撃時の警官への暴行容疑などで訴追された/Department of Justice

トランプ前政権の国務省当局者が、議事堂襲撃時の警官への暴行容疑などで訴追された/Department of Justice

(CNN) 1月6日の米議事堂襲撃事件中に警官に暴力をふるったとして、トランプ前政権で政治任用された国務省当局者が訴追され、5日に首都ワシントンの連邦地裁に出廷した。

訴追されたのはワシントン圏に住むフェデリコ・クライン容疑者で、フレディーの通称で知られる。確認されている限り、トランプ政権の政治任用官が議事堂襲撃に関与した疑いで逮捕されるのは初めて。

連邦当局によると、クライン容疑者は事件当時、最高機密の取り扱い資格を持っていた。トランプ政権終了に合わせて国務省の職を辞任したという。

宣誓供述書によると、捜査員が発見した複数の画像には、クライン容疑者が警察のライオットシールド(暴徒鎮圧用の盾)を使って暴徒のために入り口をこじ開けたり、数分間にわたり警官隊と戦ったりする様子が写っている。容疑者は最初、「米国を再び偉大に」と書かれた帽子をかぶっていたものの、途中で米海兵隊のロゴ入りの帽子に変えたという。

クライン容疑者は危険な武器で警官を襲った疑い、議事堂敷地内に暴力的に立ち入った疑い、法執行当局と議会を妨害した疑いなど6件の容疑で訴追されている。議事堂事件を巡っては、すでに約300人が連邦法に基づき訴追された。

クライン容疑者は少なくとも3月9日まで勾留される。9日には今回より長い審理が行われ、担当判事が勾留継続を求める検察側の主張と、それに対する容疑者側の主張を聴取する予定。

逮捕記録によると、クライン容疑者は2017年から21年にかけて、ブラジルや南米南部を担当する国務省の部局に勤務していた。西半球を中心に扱う部局にも在籍し、いずれかの時点で情報自由法に基づく開示請求に対応する部署に移った。

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